愛媛県農林水産部農産園芸課

ジビエ創作料理試食会

 ジビエファイル  2021年08月10日

企業組合愛南ジビエの設立報告を兼ねた、ジビエ創作料理の試食会が、えひめ地域づくりサポートセンターとの共催で開催されました。
※人数制限など適切な感染防止対策を実施した上で開催しました。

2016年に発足した地域おこし団体「まるごと緑」から発展した獣肉処理施設の運営を行っていた「猪鹿家」は2021年2月に企業組合化。木村さんをはじめとする理事4名体制で「愛南ジビエ」として新たにスタートを切りました。依然として続くコロナ渦にあっても、積極的な駆除、食肉処理を行っています。

令和2年度の愛媛県中小企業団体中央会「取引力強化推進事業」として、新たなパンフレットとメニューブックを作成しました。
宇和島市で飲食店を経営している料理人の元籔陽平さん監修の14種のメニューが掲載されたメニューブックは、手に取りやすいサイズで内容も充実。地元特産の柑橘との組み合わせなど、風土食あふれる料理の数々が掲載されています。

これらのお披露目をかねた創作料理試食会が松山市花園町のカフェカバレで開催され、曽我部シェフが考案したさまざまなジビエ料理が提供されました。
※愛媛県が定める感染症予防対策の基準を遵守している飲食店です。

「ジビエオールスターズ~愛南ジビエのヴァリエ~」と題したアントレは、まるでメインのような一皿でボリューム満点。
猪とドライトマトのテリーヌやリエット、あばら骨付のコンフィに、鹿と果実をあわせたパテ。そしてシェフが一押しだという鹿レバーのペーストなど、それぞれの特長を活かした味わい深い料理に、参加者も驚いていました。

この時期ならではの樹上完熟の河内晩柑は愛南町の特産柑橘。夏らしいサラダ仕立ての猪ハムにたっぷりと添えられており、地産食材同士の相性の良さに改めて気付かされました。わずかなスパイスの辛味や絶妙な酸味を組み合わせることで、猪肉や鹿肉がさらに美味しく引き立てられていました。

「ジビエは苦手」と断言していた女性が「アレンジ次第で猪肉がこんなに美味しく食べられたことが嬉しい」とコメントし、多くの参加者が頷いていました。また、「あえてジビエを特別な存在にせず、スーパーの精肉コーナーで気軽に買える肉にしていくことが重要」という意見もあり、今後の販路開拓への気付きにもなっていました。

「愛南町の海と山の豊かな自然が育んだジビエの味わいは他県に負けないポテンシャルを持っていることをもっとアピールしていきたい。」と語る木村さん。愛南ジビエの猪鹿メニューブックは郵送も可能とのことで、今後さまざまな販促に活用していくとのことです。