2020年10月27日、三崎保健センターにおいて、伊方町三崎地域の家族経営協定締結農家「シトラスファミリー」による料理研修会において、地元産品とイノシシ肉を組み合わせたメニュー開発が行われました。
柑橘栽培が盛んな地域であることから、イノシシによる被害は年々増加しているにもかかわらず、あまり調理する機会がなかったという会員が、地元の特産品であるサツマイモと柑橘マーマレードを活用したパスタ料理と、おかず肉味噌を作りました。
地域内に獣肉処理加工施設がないため、隣の西予市産のイノシシ肉を活用。色が美しく臭みもまったく無い肉に驚いていました。
地元特産のサツマイモを加えたボロネーゼ風のソースは、旨みの強いイノシシ肉に良く合い、食べ応えもあるため、男性会員も楽しそうに調理を進めていました。また特産のマーマレードをアクセントにすることで、南予地域に馴染み深いほんのりした甘みを感じる仕上がりになりました。
また、家庭で手作りされることの多い「味噌」とイノシシ肉をあわせた「おかず肉味噌」も、にんにくとしょうがをたっぷり効かせることで、獣臭さをまったく感じない、地味深い味わいに仕上がりました。
今回は「75度以上1分間加熱」というルールについても徹底し、美味しく安全に活用する方法を学んでいました。
獣肉は特別なものでなく、普段のメニューや身近な常備菜として取り入れることのできる食材であることを改めて認識する機会となりました。また、さらなる鳥獣害対策についても、理解を深めていくためのきっかけとなりました。