2020年2月5日、東温市中央公民館において、東温市生活研究協議会のメンバー16名による、イノシシ肉を使った「ジビエ活用料理研修会」が開催されました。
市内には獣肉処理加工施設がないため、隣の松山市にある「高縄ジビエ」より取り寄せた中予産のイノシシ肉(バラ肉、ミンチ肉、切り落とし肉など)を使い、中予地方局産業振興課、東温市農林振興課事務局の協力を得て、家庭でも気軽に楽しめる料理を作りました。
メニューは、なじみのある鍋料理をアレンジした「ミルフィーユ鍋」「餃子」「すき焼き風煮込み」の3品で、普段使っている豚肉や牛肉をそのままイノシシ肉に置き換えたレシピで調理しました。
また、東温市内で積極的な栽培が進んでいる「パクチー」との組み合わせを探るため、餃子の具材やたれの薬味、鍋のトッピングなどにパクチーを活用しました。
イノシシ肉を使った調理は初めてという会員が多い中、以前に食べたイノシシ肉に比べて、適切に解体処理されたイノシシ肉の扱いやすさや品質の良さに驚いていました。
また、良質な脂が多いことで、日常使っている炒め油の量を減らすことができ、ヘルシーな料理になるとの声もありました。
今回は「75度以上1分間加熱」というルールについても徹底し、美味しく安全に活用する方法を学んでいました。
今後、パクチーなど地元特産野菜との組み合わせで新しいジビエメニューを考えたり、鳥獣害対策について理解を深めていくためのきっかけとなりました。
参加者の感想
・イノシシ肉は初めて食べたが、臭いがまったくなく驚いた。想像以上に美味しかった。
・柔らかいことに驚いた。普段使っている肉より随分上等なものだった。
・ミルフィーユ鍋に使ったスライス肉が実に美味しかった。スライスだと使いやすく、においも少ない気がする。
・夫が捕ってきた肉をしし鍋にするが、薄いスライスですき焼き風に煮たものがとてもおいしかった。イノシシ肉だと言われなければ絶対にわからない。普段の料理に簡単に置き換えられるので、ぜひ利用したい。
・餃子とパクチーは相性がよいが、ミルフィーユ鍋の薬味としても美味しかった。