愛媛県農林水産部農産園芸課

今治農業女子らによるジビエ活用料理研修会

 ジビエファイル  2021年08月07日

2021年8月5日、今治市さいさいキッチンスタジオにおいて、今治地域の農業女子、今治市生活研究協議会員、青年農業者らによる「農山漁村男女共同参画強化事業に係る第一回特産品開発講座」において、地元特産品「甘長とうがらし」を使ったメニュー開発が行われました。オンライン配信のできる料理の研究開発もかね、県産ジビエを活用したアレンジ料理を実習しました。

しまなみなど島しょ部の柑橘栽培が盛んな地域ではイノシシによる被害に悩まされていますが、日ごろは獣肉を調理する機会が少ない会員が、事前に作成された料理動画を参考にしながら「甘長とうがらしと猪のバスク風煮込み」を作りました。

今治市特産の「甘長とうがらし」はししとうやピーマンに比べて辛味や苦味が少なく、大型でパリッと食べやすい夏野菜。ピーマンやトマトを豚肉と煮込む、バスク風の料理を応用したレシピを実習した参加者は、
「手順が少なくて意外と簡単にできる」
「猪肉が沢山の野菜と一緒に食べられて栄養が豊富」
「猪肉を薄切りで使うことで火の通りが早く調理時間が短くてすむ」
など、手間のかかるイメージの猪肉料理が手軽にできることに驚いていました。


料理動画にする場合、どういった点に注意すればよいのかについても、意見交換がなされました。

使用した猪肉は愛南町「愛南ジビエ」の肩ロース肉で、夏場にしては脂乗りがよく、味もよく好評でした。冷凍肉はパックのまま流水解凍し、半解凍の状態でスライスすると綺麗にカットできるという生産者の情報を元に、簡単にカットすることができました。「75度以上1分間加熱」というルールについても徹底し、美味しく安全に活用する方法を学んでいました。
獣肉は特別なものでなく、他の地域産品と美味く組み合わせながら普段のメニューとして取り入れることのできる食材であることを改めて認識する機会となり、さらなる鳥獣害対策についても理解を深めていくためのきっかけとなりました。

※適切な感染防止対策を実施した上で開催しました。