
えひめ地域鳥獣管理専門員制度は、鳥獣害対策を専門的立場から指導できる人材育成を目的として平成30年度から始まり、令和5年度までに47名の「えひめ地域鳥獣管理専門員」が認定され、県下各地で鳥獣害対策の指導を行っています。
令和6年度の専門員講座受講生5名(JA職員4名、県普及職員1名)は、専門的な知識・技術を習得するための基礎講座及び実践講座を受講し、それぞれの地域において、課題解決に向けた実践活動に取り組みました。

今年度の実践活動では、イノシシ、サルのほか、ハクビシン、ウサギなどの中・小型獣対策もテーマとし、電気柵の設置やワイヤーメッシュ柵の地際補強といった従来の対策に加えて、軽量な箱わなによる
機動的なサルの捕獲や、かんきつの苗木を食害するウサギに特化した捕獲技術の検討、複合柵による園地への侵入防止対策など、多様な活動を行いました。
活動の状況や結果については、令和7年3月10日に開催された報告会で報告されました。報告内容や筆記試験の結果をもとに審査が行われた結果、今年度の受講生5名全員が新たなえひめ地域鳥獣管理専門員として認定されました。
県では、えひめ地域鳥獣管理専門員の育成や活動支援等を通じて、鳥獣害対策を推進していくこととしています。

○令和6年度えひめ地域鳥獣管理専門員 認定者(敬称略)
越智今治農業協同組合 堺 晃貴
えひめ中央農業協同組合北部営農支援センター 竹内 稔也
西宇和農業協同組合 河野 晃範
えひめ南農業協同組合 清家 敬喜
東予地方局農業振興課地域農業育成室四国中央農業指導班 土居 爽馬