愛媛県農林水産部農産園芸課

「子ども食堂」でジビエウインナーが好評

 ジビエファイル  2025年07月28日

7月26日、松山市久枝公民館で月に1回開催されている「久枝子ども食堂」に今年も愛媛県産ジビエを提供しました。久枝子ども食堂では毎月地域の子供たちに200食のテイクアウト弁当などを作っていますが、数か月に一度、参加者が楽しく会話しながら食事をする「対面提供」を行っています。この日は夏休みの縁日さながら、ヨーヨー釣りやポップコーン、綿菓子作りなどでも賑わいました。

この日も手際よく約70食を用意。メニューは夏野菜のかき揚げや茄子のてんぷら、きゅうり、ハム、炒り卵などを彩りよく乗せたそうめんに、フライドポテト、メインは愛媛県産猪を原料として加工しているウインナーでした。調理を担当した地元の高校生など約15名のボランティアスタッフが口を揃えて「ウインナーが美味しい」「加熱するといい香りがする」「スパイシーなサラミのような濃い味で好き」「ビールが欲しい」と絶賛。別の子ども食堂に提供した際は「少し辛い」という感想が優勢でしたが、気温や環境によっても感じ方が変わってくるのかもしれません。

子供たちからは「ジビエは臭いと思っていたけどウインナーは美味しい」「カルパスみたいで好き」「普通のウインナーより美味しい」「猪の肉も食べてみたい」など高評価で、ほとんどの子供が完食していました。

食事の合間には県内の鳥獣被害をうけた田んぼや畑の映像を流し、猪や鹿など野生動物による深刻な被害について説明しました。「ジビエというだけで拒絶反応を示す人もいるがこんなに美味しいのに食べず嫌いなのはもったいない」という声もあがり、こうした楽しい食のシーンで鳥獣害を身近な問題と捉える機会が増えれば「ジビエは美味しい食材」と認識してもらえる可能性を感じました。