7月27日、松山市久枝公民館で月に1回開催されている「久枝子ども食堂」に愛媛県産ジビエを提供し、地域の子供たちに「えひめのジビエ」を楽しんでもらいました。
久枝子ども食堂では毎月200食のテイクアウト弁当などを作っていますが、この日は数か月に一度、参加者が楽しく会話しながら食事をする「対面提供」の日。初めて口にするジビエ料理に興味津々の子供たちの歓声が響きました。
この日のメニューは猪肉の入ったカレーに鹿肉のカツをのせた「ジビエカツカレー」で、愛南ジビエから猪肉約5㎏、鹿肉約6Kgが搬入されました。
調理を担当するのは地元のボランティアスタッフ約10名で、「血生臭い」「獣臭い」と思っていた獣肉の美しさと鮮度の良さに皆さん驚いていました。愛南ジビエの木村さんも調理に立ち会い、「猪肉の調理は水から煮るのがコツ」など様々なポイントをアドバイスしていました。
子供たちからは「初めてジビエを食べたけど柔らかくて美味しい」「固いと思っていたけどいつも食べているお肉より好きな味」「鹿カツをおかわりした」などおおむね好評で、ほとんどの子供が完食していました。
また、昔もらった猪を食べたことがある、好きで食べていた、といった大人世代からも「昔と違って臭みが全くない」「むしろ牛肉のカレーの方がクセがある気がするのでこれからはジビエを使いたい」と好意的な声が聞かれる一方、「野性的な味が全くしない」「ジビエらしさを求めて食べると淡白で拍子抜けするかも」といった意見も聞かれました。
食事の合間には猪や鹿によって荒らされた田んぼや畑の映像を流し、野生動物による深刻な被害について説明しました。今後も鳥獣害を身近な問題と捉え、「ジビエは美味しい食材」と感じてもらえるきっかけ作りを進めていきます。