2020年11月19日愛南町平城公民館において、地域の女性農業者グループ「愛・レディースネット」メンバーによる、地域特産品の河内晩柑のマーマレードやイノシシ肉を使ったレシピ開発研修会が開催されました。
同年オープンしたばかりの地元愛南町の獣肉加工処理施設「愛南ジビエ猪鹿家」から直接届けられたイノシシ肉は、十分な脂を蓄えて鮮度も抜群。日ごろ猟師さんからの頂き物でしかジビエ肉に触れることがないメンバーは、その新鮮さと臭みのなさに驚いていました。
普段は塊肉で届くことが多いというイノシシ肉は、ほとんど調理される機会がなく、冷凍庫にしまったままという家庭が多く、実際にどんな料理ができるのか不安に思いながら作業を進めるメンバーも。この日は地元の特産品でもある生姜をふんだんに使った「肉巻き寿司」に挑戦することになりました。
一味唐辛子を強めに使うことで、肉の歯ごたえや脂の旨みの強さとのバランスをとることをポイントに、この地域独特の甘めの味付けで調理していきます。「75度以上1分間加熱」というルールについても徹底し、美味しく安全に活用する方法を学ぶ中で、今回のような適切に解体処理されたイノシシ肉は加熱後も臭みがしないことや、調理のしやすさ等に驚いていました。
試食をしながらの意見交換では「言われなければイノシシ肉とは絶対にわからない」「牛肉の味がする」といった声が多く、ちょっとしたコツで日常の食卓に取り入れることができるという意見もでました。鳥獣害対策は地域の共通課題であり、近隣に解体処理処理施設が誕生したことで、今後も引き続き新たな活用方法について考ていきたいとのことでした。