愛媛県農林水産部農産園芸課

えひめ地域鳥獣管理専門員の活動/矢野貴久さん・越智今治農業協同組合グリーンしまなみ大三島

 ジビエファイル  2022年01月07日


越智今治農業協同組合グリーンしまなみ大三島所属の矢野貴久さんは元高校球児の32歳。ご実家は宮窪で代々続く柑橘農家で、自身も温州や中晩柑を栽培する12代目です。


子供の頃は獣害は全くなかったそうで、今のように畑全体を柵で覆うような光景は想像がつかなかったとのこと。この15年ほどの被害の広がりを身に染みて感じていることから、農家さんとも親身に関わることのできる営農指導員です。

鳥獣管理専門員の講習も熱意をもって受講し、農家さん達に積極的なフィードバックを行っています。「でももし自分が非農家だったら、専門員を勧められても断っていたと思います。農家さん達の被害を目の当たりにしても多分何もできずにいたんじゃないかと思います。柑橘農家だからこそ、我が事として責任感を持ってこの仕事に取り組むことが今の自分にできることかなと思っています。」


「上浦町を担当していますが、毎月の講習会などで鳥獣害に関する情報や、自分が習得した技術についてできるだけ農家さんに伝えるようにしています。」

専門員の活動を始めると同時にくくり罠の免許も取得した矢野さん。「これまでの防護だけではダメだと感じ、やはり捕らないと!と頑張っています。最初2か月くらいは空はじきが続いて全く捕れずに焦りましたが、なんとか2頭捕獲しました。猟友会の方に捌いてもらい、達成感はありましたが、もっと捕獲できるよう場数を踏んでいきたいと思いました。」


1年間の活動の中で得られたことは多いものの、まだまだ経験不足を感じているとのこと。営農指導員としての業務の中で鳥獣管理専門員として使える時間は1割程度ですが、機会をみつけて研鑽を積んでいるそうで、さらなるステップアップ、捕獲頭数アップが期待できそうです。