愛媛県は、平成30年11月5日に、「平成30年度鳥獣害対策指導者育成研修」を農林水産研究所で開催しました。
今回は、市町、JA等の職員等を対象に、地域の課題解決に向けた適切な対策を提案・指導できる人材の育成を目的に、株式会社野生鳥獣対策連携センターの阿部豪先生を講師に迎え、講義とワークショップを行いました。
まず、阿部先生からの「現場で鳥獣害対策を指導するにあたって必要なことは、正しい実態把握をすることであるが、加害獣種特定にとらわれず、目的はあくまで農作物被害の防止であることを念頭におき、費用対効果等を考慮して適切な対策を提案することが重要」との講義がありました。
ワークショップでは、用意された被害状況や痕跡、農作物の状況、現状の対策等の写真から、加害獣種や原因、適切な対策を提案するという課題について、8班に分かれて討議し、各班ともに熱心に答えを導き出していました。
阿部先生からは、実際の現場で対策提案を待てる時間は5分が限界だろうとのことで、適切な対策を迅速に提案することの難しさを実感した研修で、非常に勉強になりました。
次回の指導者育成研修は、鳥獣管理専門員の活動とあわせて2月に開催する予定です。