愛媛県農林水産部農産園芸課

捕獲レポート/平成30年度愛媛県有害鳥獣ハンター養成塾の実施報告

 農林水産部農業園芸課  2018年12月21日

愛媛県では、新たな狩猟者を確保・育成し、有害鳥獣捕獲を推進するため、(一社)愛媛県猟友会(安藤勝俊会長)と連携し、平成26年度から「愛媛県有害鳥獣ハンター養成塾」を開催しています。

本養成塾は、新たに狩猟免許を取得する人を対象に、狩猟の魅力や基礎的な知識に関する講座を年4回開催し、3回以上受講した人には狩猟免許や鉄砲所持許可に関する費用を定額補助する事業で、これまで延べ50人以上の新規ハンターを輩出しています。

平成30年度も各市町を通じて申し込みのあった延べ40人を対象に、4回の講座を開催しましたので概要についてご紹介します。

8月26日に開催した第1回講座では、(株)野生鳥獣対策連携センター阿部豪先生を講師に、有害鳥獣の習性や主に罠を使用した際の捕獲方法について、多数の動画を使って分かりやすく講義をしていただきました。

第1回講座と同日に開催した第2回講座では、現役ハンターである北条猟友会小崎武志会長から、狩猟の心構えや模擬銃を用いた銃の取り扱いに関するマナー、安全対策など狩猟のイロハを教えていただきました。また、県が捕獲の新技術として実証している遠隔監視型捕獲装置を用いた自動給餌機の見学も行いました。

 

11月18日に開催した第3回講座では、恒例となっている、西条市の狩猟グループ「イノハン会(工藤忠会長)」によるイノシシシの解体実習を行い、犬を使った狩猟のやり方から捕獲後の解体方法まで丁寧に説明していただきました。

 

12月16日に開催した第4回講座では、(株)野生鳥獣対策連携センター上田剛平先生から、銃猟における捕獲方法について講義をいただきました。獲物がいる猟場を選定し、獲物を射程圏内におさめ、確実に急所に命中させることなど、実戦的な解説をしていただきました。

狩猟免許の取得を迷っている方や農地を守るため狩猟免許は取得したいがどうやって捕獲していいかわからないと不安を感じている方は、是非このハンター養成塾を受講してください。有害鳥獣ハンターへの第一歩としてお役に立てると思います。

受講生の募集は例年4月に行っていますので、興味のある方は愛媛県農産園芸課鳥獣害対策係(電話番号:089-912-2554)までお問い合わせください。